こんにちは!
大阪市東成区・かんの歯科クリニックの院長、神野祐行(かんの ひろゆき)です。
このブログでは、主に歯に関する情報をお伝えしたり、皆様からよく寄せられる歯へのご質問にお答えしたりしていきます。
皆様の快適なデンタルライフの一助になれば、幸いです。今回は、「噛む力を身につけることの大切さ」についてお話します。
人間の噛む力って、どのぐらいか知っていますか?
人の噛む力は、だいたいその人の体重と同じぐらいだとされています。体重が40kgの人なら40kgの噛む力、60kgの人なら60kgの噛む力があるのですね。
しかし、いつもそれだけの力で噛んでいるわけではなく、食事の時にはこの20~30%程度の力で噛んでいます。食べ物にも硬い物もあれば柔らかいものもあり、噛む物により力は変わります。
噛む力は、強過ぎず・弱過ぎず
必要以上に歯に力がかかること、例えば歯ぎしりや食いしばりがあると、歯がすり減ったり、折れてしまったりすることがあります。噛む力が強過ぎると、歯を傷つけたり、顎を痛めたりする原因にもなってしまいます。
しかし、噛む力が弱過ぎても問題が出てきます。
最近は食生活の変化からか、子供の噛む力が弱くなったと言われています。子供は物を噛むことで筋肉や骨が育ち、顎が大きく発達します。もし顎が育っていないままだと、乳歯から永久歯に生え変わる時に歯が生える場所がなく、歯並びが悪くなってしまうでしょう。
また、噛みづらいことから食物繊維の豊富な野菜などを食べたがらず、栄養が偏って低体重になったり、肥満になったりすることもあります。
しっかり噛んで、しっかり育つ
よく噛んで顎や頭蓋骨がバランス良く発達することは、歯並びだけでなく姿勢や体全体の筋肉、表情にも良い影響があります。
また、噛むことで唾液がたくさん分泌されると、歯の強化や、虫歯予防にも繋がります。唾液の中の酵素には、食べ物の消化吸収を助けるという大切な働きもあるのです。
このようにお子様の元気な発育のためには、噛む力を育むことも重要なポイントの1つだと言えるでしょう。
しかし、お口の中に虫歯や歯並び・噛み合わせの問題があって、しっかり噛むことができない場合もあるかもしれません。
お子様のお口の状態で気になることがありましたら、一度大阪市東成区・かんの歯科クリニックまでお気軽にご相談ください。
お子様の歯の成長をサポートさせていただきます!